今日届いたアムネスティ・インターナショナル日本からのメッセージから、「今週のフォーカス~全ての子供の権利が守られる世界を目指して」を下記の通り紹介します。

                       記

□■□ 今週のフォーカス ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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全ての子どもの権利が守られる世界を目指して
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11月20日は「世界こどもの日」。
1989年に国連総会で『子どもの権利条約』が決議されて今年で18年目です。
だれでも子どもは例外なく迫害や搾取をまぬがれ、護られる権利を持っており、国や社会には子どもたちを無条件に庇護しなければならない義務があると国際社会は合意するに至りました。

アムネスティ子どもネットは子どもの人権啓発やさまざまな取り組みを担っていますが、まだまだ子どもの人権についてわが国でも知れ渡っているとはいえません。
『子どもの権利条約』も名前だけは聞いたことがあるけれど内容までは‥‥という声は多く、それどころか教育やしつけに名をかりた、子どもの規制や虐待さえ後を絶たないのが現実です。
社会の激しい格差と競争にさらされ選別される子どもたち、自由な思いをわがままと混同され、規則や因習に束縛される子どもたちの小さな胸は、すさんでいくしかありません。

今年のアムネスティニュースレター7月号《みんなで読もう「子どもの権利条約」》(Vol.389)でも取り上げられているように、子どもはだれであれ、できうるかぎり健全な環境のなかで心と体の健やかな成長をとげる権利をもっています。

『子どもの権利条約』の画期的な点は、児童をただ単に「保護の対象」としてだけでなく「権利の主体」と認めていることです。子どもの意見表明権(12条)ひとつとってもこんなに志の高い国際条約がこれまであったでしょうか。それは子どもの言葉や態度だけでなく、怒り、身体的症状や非行等のすべてを含む欲求の表明を子どもの固有の権利として認め、かつ又、親や教師など身近な大人がこれに誠実に応答することを社会の義務として、「子どもが自らの力で欲求を受容的に受け入れてもらう人間関係」の形成を掲げているのです。

この、子どものための世界人権宣言ともいうべき『子どもの権利条約』の実現に一歩でも近づいていくことで、どれほどわたしたちは世界に希望を見出すことが出来るでしょう。

世界には2億数千万の児童労働があり、子ども兵士・人身売買の子どもたちがいます。児童労働のワークショップで子どもたちの小さな胸を洞察するとき、こまかな表情ひとつにもかけがえのないものが見えてきます。

子どもネットと一緒に子どもの人権を考え、なにかを始めてみませんか。

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